2018年1月29日月曜日

走ればか正直者

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郊外の駅前でバスを待っていたら、バスが少し遅れてやってきた。遅れたといっても二分くらいだけど。

若い運転手は、なぜかただの乗客のひとりであるぼくに向かって
「すんません踏切に引っかかっちゃったので遅れまして」と言い訳にならない言い訳を述べ、「ちょっとトイレ行かせてもうてええですか」と言った。
「だめです。そこで漏らしてください」と言うわけにもいかないので「はあ」とうなずくと、運転手はバスにエンジンをかけたまま駅前のトイレへと駆け出していった。

少しして運転手が戻ってきて、バスは発車。
運転手は、車内アナウンスで「トイレに行かせてもらったために出発が遅れましたことをお詫び申し上げます」と云っていた。


なんてばか正直なんだ。

遅れたことを糾弾されてるわけじゃないんだから
「到着が遅れたことをお詫びします」
「出発が遅れてご迷惑をおかけします」
だけでいいのに。そしたらこっちもなんとも思わない。

だのに
「踏切に引っかかったので遅れました」とか
「トイレに行ってました」とか余計なこと言うから、こちらとしても
(よほどのトラブルならまだしも踏切の時間ぐらい見込んで運行しろうよ)とか(なんでこっちがおまえのトイレを待たなきゃいけないんだよ)とか思ってしまう。
急いでるときに「すんません踏切に捕まったせいで……」って言い訳されてたら、説教のひとつもしなくなってたな。

こんなにばか正直で、ちゃんとやっていけるんだろうか。心配だ。


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